Monday, May 24, 2010

Natural Dye Class

あっというまに前回のブログから1年も経ってしまいました。おはずかしい‥
昨年の夏に2ヶ月間、8年ぶりの一時帰国をしました。その直前にようやくマイホームを購入したのですが、一時帰国までに引っ越しすることが出来ず、結局私たちが2ヶ月日本にいる間に、残された主人が一人で引っ越しをするはめになりました。
こちらに戻ってきたときには、本当にこんなところにすめるのだろうか?と思うくらい、修理がはかどっていず、息子たちを押さえ込むのにそれはそれは大変な毎日を送っていました。
それとともに、主人にすべての引っ越しをお願いしてしまったせいで、モノの在処が全く分からず、片っ端から段ボールを開ける生活が何ヶ月も続き‥未だに見つからないものがあるくらいです。
そんな中、無理しすぎてしまったのでしょう、主人が背中を痛め、全く動けない生活が3ヶ月近く続きました。その間にもサンクスギビングデー、クリスマス、とイベントが押し寄せ、私一人でひいひいいいながらクリスマスツリーを飾ったり。
しかも、昨冬は雪も多く、何度も一人で雪かきをするはめになり、とうとう年始から私の方が腰を痛めてしまいました。人生初めてです。それ以来、未だに完治というところまでいっていません。
真冬は真冬で暖房設備を入れ替えることになり、2月の一番寒い頃、ひどい日は華氏15度ぐらいしかないのに暖房のない生活が1週間ほど続きました。本当に家が凍ってしまってパイプが壊れるのでは、とひやひやしながら、下の息子と寒い寒いといいながらじっと毎日家に座っていました。
ようやく少し落ち着いたかな、という頃にはもう春になっていて、あっという間に新芽があちらこちらから出てくるようになりました。気がついたときには、何の手入れもしていない裏庭がものすごいジャングルになっていて、あ、これはまずい、ということで、慌てて裏庭の雑草を抜き始めました。そしたら、気がつかない間にポイズンアイビー(ツタウルシ)を触ってしまったようで、主人、上の息子と私の3人が今度はポイズンアイビーにかかってしまいました。特に私は非常にアレルギー反応が強く出るので、今回もまたあっという間に両腕から体中に渡り、両足まで全身にかゆみが走り、毎日これまた非常に大変な日々を送るはめになりました。

前置きが長ーくなってしまいましたが、我が家の裏庭は、長年何も植えていなくて放置されていたようで、これでもかというぐらい雑草が私の背の高さぐらいまでびっしり生えていて、昨年の夏は裏庭には全く入ることが出来なかったくらいです。

それでも、何かしなくてはと主人とずっと話し合っていって、とりあえず雑草を綺麗にして何か植えよう、という話になったころ、草木染めのクラスに出会いました。

これまで何かクラスをとりたいなと思っていても、下の息子がいたのでほとんど何も出来なかったのですが、今回のクラスは息子同伴可ということだったので、かなり遠かったのですが、飛びついてお伺いさせていただきました。Fiber Studioのみかえ先生が教えてくださるクラスです。

1週目はsun dye といって、空き瓶に適当に草木を入れ、媒染済みの糸を入れ、その上にぬるま湯を注ぎ、お日様に当てて1週間ほどおいておく、という本当に何もしないうちに染まっている染色方法を学びました。私は庭にあった植木を剪定したらあまりに黄色い幹が出てきてびっくりしてしまい、これで染めよう!とこの枝で染めることにしました。そしたら、あまりにかたくって、細かく砕くことが出来ず、結局大きな幹を輪切りにして染めました。結果は少し緑がかった黄色、というところで、幹の色が非常に黄色いわりにはそれほど黄色い糸にはなりませんでした。もう一つは人参の葉っぱを刻んだもの。こちらの方が黄色みが強く出たと思います。

2週目からは大きなお鍋で糸を染めはじめました。2週目は黄色の週、3週目は赤の週、4週目はその他の色ということで、色別に染めていきました。

黄色の週はosage orangeとdyer's coreopsis。どちらも黄色ですが、osage orangeの方が木だからなのか、少し深みのある色に染まったように思いました。最近は黄色が気になる色でしたので、色を眺めているのが楽しかったです。

赤の週はbrazilwoodとmadder。brazilwoodはピンクよりの赤。強い赤です。brazilwoodがたくさんあるからbrazilという国名がついたと伺い、びっくりしました。madderは日本語で茜。本当に茜色なんです。私は赤は特に苦手とする色なのですが、この茜はあまりに綺麗で、自分の反応にびっくりしたくらいです。赤色は普段でしたら全く選ばない色ですが、自分は赤が苦手なのではなくて、今まで自分が心地よいと思える赤にであったことがなかったということがわかり、茜色に出会えたことに大変感動を覚えました。確かこの日、同じお教室にいた方が、あまりの色の美しさに圧倒されて涙を流されているのを拝見し、改めて自然の色の美しさに畏敬の念を覚えました。

その次の週はlogwoodとblack walnut hull。logwoodは既に粉末になっている染料で染めたのですが、あっけなく染まってしまい、ちょっと化学染めのような感触を受けてしまいました。

この週は重ね染めもしました。あまりに美しい色にうっとり‥

最終日はこれまでのせいかをお披露目。全部並べてみるとかなり感動です。

Naturally Dyed Yarns

かごにも入れてみました。


Naturally Dyed Yarns

家にもって帰ってきたのはこの4かせです。

Naturally Dyed Yarns

茜色も入っています。はじめはバラバラに小物を作ろうかと思いましたが、あわせて200gぐらいになるので、これでショールかなにかを作ろうかな、と思っています。でも、あまりに綺麗なので、編むのがもったいない‥